トラックのデフって何?『魔法の装置』デファレンシャルギア を解明!
うっひゃー!すごい急カーブだにゃ!
こんなカーブ、大きなトラックはきっと曲がれないにゃ!
おや?
大型トラックもカーブをちゃーんと曲がることができますよ?
大きな車体がカーブをどうやって曲がるにゃ?
秘密をしりたいにゃ!
それには、魔法の装置が関係しています。今回はデフと呼ばれる不思議な装置の働きについて説明します!
このコラムでわかること
- デフって何?
- デフの仕組み
- デフはどこについているの?
- トラックの1デフ・2デフって何?
トラックに絶対必要なデフって何?
「正式名称はデファレンシャルギア」
デフはこんな形をしています!
なんだか古代生物みたいだにゃ!?
アンモナイトみたいな形をしたこの装置を「デファレンシャルギア(通称デフ)」といいます!
この機械が大きなトラックが急カーブを曲がるのを助けているにゃ?
そうです!ギザギザの歯車が縦横に組まれていて、その働きで大きな車体もカーブを曲がることができるんです。
へー!すごい役割を持った装置だにゃ!
これがないと、トラックや車は前進しかできません。
デフの役割
車が前に進む時、左右のタイヤは同じように回転していますよね?
デフの役割りは、左と右のタイヤを違う速さで回転させることなんです!
右と左のタイヤが違う速さで回転するのと、カーブを曲がるのは何の関係があるにゃ?
車がカーブを曲がるとき
内側のタイヤと外側のタイヤは
違う距離を走る
人が並んで歩く様子に例えるとわかりやすいかな?
人が列になって行進するとき、カーブ内側の人はゆっくり進むけど、外側の人は早足で歩かないと列を保つことができませんよね?
リレーをするときも内側を走る方が短い距離でゴールに到着するにゃ!
車両も同じ原理です!
【左に曲がるとき】
- 左のタイヤは短い距離を走る
- 右のタイヤは長い距離を走る
長い距離を走る右側のタイヤは回転数が多くなります。
デフについてわかってきましたか?
大切な装置だってことはわかったにゃ!
デフはどこについてるの?
デファレンシャルギア(デフ)は、車の駆動輪に取り付けられています。
駆動輪…また難しい言葉だにゃ…
駆動輪とは、車を動かすためにエンジンやモーターから力を受け取る車輪のことです。
車には5つの駆動方式があり、それによって駆動輪の位置が変わります。
FF(前輪駆動車)
前の車軸のタイヤが駆動輪です。デフは前側の車軸にあります。
前の車軸にエンジンの力が伝わり車を引っ張る感じで走ります。
この駆動方式は乗用車でよく見られ、重い荷物を積んで走る大型トラックではあまり採用されません。
FR(後輪駆動車)
後ろの車軸のタイヤが駆動輪です。デフは後ろの車軸にあります。
エンジンの力がプロペラシャフトを通して後ろの車輪に伝わり、車を押す感じで走ります。
多くの大型トラックや商用トラックでよく見られるのはこの駆動方式です。
FRは、後輪がエンジンの力で回転して進むため、パワーがあります。重い荷物を積載しても走行安定性を保ちやすいのは後輪駆動車の特徴です。
4WD(四輪駆動車)
2軸の車の場合、全部の車輪が駆動輪になるのが4WDです。
どの車輪にもエンジンからの力が伝わり車を動かす力を持っています。牽引するパワーや安定性は抜群です!
MR(ミッドシップエンジン・後輪駆動)
エンジンを車体の真ん中から少し後ろに配置して、エンジンからの力を後輪に伝えます。
この駆動方式は、軽自動車よりも短いマイクロカーやレーシングカーなどで採用されます。
エンジン配置の複雑でメンテナンスが難しく、一般的な商用トラックではあまり見られません。
RR(後輪駆動)
こちらも後輪駆動ですが、エンジンが後ろ側についています。
エンジンが後ろにあり、車体の重心が後ろにあるので加速性に優れる・ハンドル操作が軽い・室内空間が広くとれる、というメリットがあります。
この特徴を生かして、スポーツカーや大型バスなどで採用されることが多いです。
1デフと2デフのトラックの違い
トラックには、4軸低床や3軸高床があるにゃ!3軸や4軸のトラックの場合は、デフはどこにつくにゃ?
先ほどデフは駆動輪についていると話しましたね?
そして、トラックには1デフのものと、2デフのものがあります。
あっ!ひらめいたにゃ!
2デフってことは、デフが2つついてるってことだにゃ!?
大正解です!
下の表に1デフと2デフの得意・不得意についてまとめてみました!
1デフ | 2デフ | |
駆動軸の数 | 1本 | 2本 |
燃費 | 〇 | △ |
小回り | 〇 | △ |
牽引するパワー | △ | 〇 |
でこぼこ道 | △ | 〇 |
高速走行性 | 〇 | △ |
このように1デフと2デフにはそれぞれ特徴があります。
【4軸トラックの場合】
例えば…4軸低床トラックは、全てツーデフ仕様になります。
低床車はタイヤが小さいので、1デフではタイヤにうまく駆動力が伝わらず、発進時に空回りする事があるので、安定性を重視して2デフなんです。
【3軸トラックの場合】
3軸の大型トラックは1デフが多いです。
積載量や走行安定性の面から、3軸トラックは1デフのタイプが多いようです。
1デフの場合、後ろの軸の前側が駆動輪になります。
2デフの3軸トラックもあります。
こちらはパワーがあるのでダンプやミキサー車などのぬかるみや、でこぼこ道を走行する車両に多い仕様です。
自然界にデフを持った動物がいる!?
さて、問題です!自然界に、デフのような仕組みを持った生き物がいます。
何の生き物でしょう!
カーブを曲がれて…左右の足を別々のスピードで動かすことができるってことだにゃ?
そうです!デファレンシャルギアについて、しっかりわかったようですね!
うーん…でも答えはさっぱりわからないにゃ。
正解は、カニの脚です!
カニは横に歩くとき、左右の脚が異なる速さで動くことでスムーズに移動します。
デファレンシャルギアの原理と似ていますね?
へーぇ!!今度海に行ったらよく観察してみるにゃ!
今回のコラムでは、不思議な装置デフについて詳しく解説しました。
複雑な歯車の組み合わせでカーブをスムーズに曲がることができるなんて、デフを考え出した先人の知恵はすばらしいですね!
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